舌下免疫療法
お子さまの花粉症・ダニアレルギーを対象とした「舌下免疫療法」が受けられます。
山口市小郡の「はまもと小児クリニック」では、花粉症・ダニアレルギーのお子さま向けの「舌下免疫療法」に対応しております。
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質を少しずつ口内に投与することで、体質の改善を目指します。
花粉症によるアレルギー性鼻炎・結膜炎、ダニアレルギーによる気管支喘息・アトピー性皮膚炎などでお困りのお子さま(5才以上の幼児・児童)をお持ちの保護者の方はぜひ当院へご相談ください。
花粉症、ダニアレルギーを少しずつ改善します
アレルギーの根本治療 アレルゲン免疫療法
ダニの死骸やフンによって起こるダニアレルギー。スギ・ヒノキ・ブタクサなど植物の花粉が飛ぶ季節に起こる花粉症。どちらも、異物から体を守る免疫機能が過剰に働くことが原因です。
そのため、アレルギーを抑えるためには、室内を徹底的に清掃したり、メガネやマスクで防護したりして、ダニや花粉などアレルギーの原因物質「アレルゲン」を身の回りからできるだけ除去することが重要です。
そして、治療法としては、「くしゃみ」「鼻づまり」などの症状を和らげる「薬物療法(対症療法)」と、アレルギー体質を改善する「アレルゲン免疫療法(減感作療法)」の二種類があります。
舌下免疫療法 お子さまにも手軽で安心
アレルゲン免疫療法とは、アレルゲンを含んだ薬を少しずつ投与することで、体を少しずつ慣らし抵抗力をつける治療方法です。従来は、治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われていましたが、最近は、治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」を受ける人が増えています。
注射のために週に1~2回通院する必要がある「皮下免疫療法」に比べ、「舌下免疫療法」は、自宅でも服用できるのが利点です。
2018年2月には、保険適用の対象が12歳以上から拡大し、5歳以上のお子さまにも「舌下免疫療法」による治療ができるようになりました。初めての服用は病院で行いますが、2日目からは保護者の監督のもとで服用します。
3年以上診断を受けながら継続する必要がありますが、アレルギー症状を治したり、症状をおさえる効果が期待できます。
舌下免疫療法 お子さまの花粉症に
子どもの花粉症(アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎)は年々増えています。しかも、アレルギー性鼻炎は、成長とともに自然によくなることはあまりありません。花粉症がひどく、幼稚園や学校での生活に支障が出ているなら、舌下免疫療法をおすすめします。
<花粉症 舌下免疫療法の時期>
アレルゲンの摂取量が増加しないよう、花粉が飛散しているシーズンを避け、投与を開始します。
※スギ花粉舌下錠「シダキュア」を使用しています。
舌下免疫療法 お子さまのダニアレルギー・ハウスダストアレルギーに
「ダニアレルギー」の原因となるのは、「ヒョウヒダニ」という特定の種類で、しかも、生体ではなく死骸やフンがアレルゲンとなります。(また、「ハウスダスト・アレルギー」と言いますが、室内のホコリに含まれるヒョウヒダニが原因ですので、この2つは同じものです。)
喘息の場合、患者さんの約80%でダニに対するアレルギーが見られます。
ダニの影響は、喘息のほかにも、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎となって現れます。これらの症状のうち、喘息については効果が弱いとされているため、適応には入っていませんが、若干の効果は期待できます。
また、舌下免疫療法は、ほかの鼻炎薬との併用も可能ですので、長期管理の一環として気長に治療するものと考えてください。
※ダニアレルギー・ハウスダストアレルギーは、通年性ですので、花粉症を併発していなければ、服用の開始時期は問いません。
※「シダキュア」、「ミティキュア」を使用しています。